帰国

　2年間のニカラグアでの生活が終わった。

　2年間、長かったかと言われば、毎日それなりに濃い日々であったと思う。
　しかし、月並みながら、終わると2年間は早かったとも思う。
　時間は流れ2年間は終わってしまったが、ニカラグアに行くときに見送ってくれた日本の家族・友人、ニカラグアでの滞在中に温かく、受けとめてくれたニカラグアの人々、日本で待っていてくれた家族・友人のどっしりとした愛情を感じる。うれしく、本当にありがたい。
　この2年間は、自分にとって特別な意味を持つ時間であった。
世界の感覚は小さくなったと感じる。
2年前、訓練中にある方が、こう言った。
「ボランティア活動の後にくるものは、自分の中で何が鍛えられ、伸びたか。どの筋肉を今鍛えているのか。」

　2年が経過した。
　自分の何が鍛えられたのかは、まだ分からない。じっくりと観察し、考えてみようと思う。

　

　さて、日本の長野に帰り、肌寒く感じることもあり、あのむさくるしい暑さが恋しく感じられることも多い。人が感じる気持ちは不思議である。暑ければ寒さを求め、寒ければ暑さを求め・・・贅沢なモノである。
　両方とも、その土地に必要だから、その気候があるのかもしれない。
　ニカラグア人のおじいちゃんに「ニカラグア暑いね。」といったら、「暑いのも自然にとっては必要だから。」と、涼しい表情。長く生きている人の言葉は重みがある。

マナグアの空港にて帰国時に撮った写真　

ニカラグアに暮らしているボランティア、調整員の皆様、大変お世話になりました。
一足お先に帰国します。